2液型塗料
主剤と硬化剤が別の缶に入っていて、使用直前に混合して使う塗料。混合割合は、塗料によって異なる。 AEP アクリル樹脂を主成分とするエマルションペイント。 ALC セメントペーストに発泡剤を加え、高温高圧蒸気養生して作成した軽量気泡コンリートで、水に浮くコンクリートとして知られている。断熱性、耐火性に優れている。Autoclaved Lightweight aerated Concrete FRP ガラスなどの強化繊維で補強したプラスチックのこと。Fiber Reinforced Plasticsの略。建築では、防水材などに用いられる。 ISO International Organization for Standardizationの略。1947年設立、電気分野をのぞく分野の規格を制定する国際基準化機構。95カ国が参加している内、18ヶ国が理事。日本は、経済産業省工業技術院に設置されている日本工業標準調査会が代表となっている。 ISO14001 ISOでは環境マネジメント分野における国際標準化を行なうため1993年2月、環境マネジメント専門委員会(TC207)を設置、環境マネジメントシステム、環境監査、環境ラベル、ライフサイクルアセスメント、環境パフォーマンス等の国際規格を作成、ISO1400として1996年夏制定した。 JASS 日本建築学会建築工事共通仕様書。 Japanese Architectural Standard Specificationの略称 JIS 日本工業規格。Japan Industrial Standard MSDS 化学物質安全データシートのこと。業者間での化学物質の取引に使う際、含まれている化学物質の量・性状についての情報提供を義務づけた制度のこと。 NAD 非水分散形溶剤塗料のこと。 NAD塗料 非水分散形弱溶剤塗料のこと。Non Aqueous Dispersion OP 油性ペイントのことだが、最近は合成樹脂調合ペイントが主流になっている。 PC造 工場でコンクリートのパネルを作成し、現地で鉄骨に取付ける建物の構造。 pH(ペーハー) 酸性/アルカリ性を示す尺度(7が中性、大きいとアルカリ性)。 pHコンパレーター コンクリートのアルカリ度を測定するもの。 PRTR法 特定化学物質管理促進法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)。企業が環境中に排出する環境ホルモンなど約350種類の指定化学物質の量や移動を集計し、行政が管理していくしくみ。 RC造 鉄筋コンクリート造りのこと。 SRC造 鉄骨鉄筋コンクリート造のこと。 S造 鉄骨造のこと。 TVOC 複数の揮発性有機化合物(VOC)の混合物レベル。 VOC アルムホルデヒド等の揮発性有機化合物。沸点が50℃~250℃までのものを指。塗料に使われるシンナー・添加剤などに含まれ、有毒。 VP 塩化ビニル樹脂塗料のこと。耐薬品性に優れているため,ガソリンスタンドの塗装に用いられることの多い塗料。非常に溶剤臭が強く,一昔前までは,これを浴室の壁面の塗装に使用して中毒死する例があった。最近では使われることは少ない。 Vカット コンクリートのひび割れを補修するに当たり、その部分をV字型に削り、シーリング材を充填する。 |
アクリル
樹脂の種類。廉価な仕様として使われる事が多い。耐久年数5年前後。 アクリルシリコン樹脂塗料 シロキサン結合を内部に持ち、ふっ素樹脂塗料と共に超耐久性を示しながらも経済的。 アクリルタイル 外壁材に使用する塗装材料。吹付けタイル アクリルラッカー アクリル樹脂を主成分とし、ニトロセルロースを配合した常温揮発乾燥型塗料のこと。 主に上塗り塗料に用いる アクリルリシン JIS A 6909。合成樹脂エンルションペイントに骨材を配合したもの。内外壁に吹付塗装する。 アクリルローラーリシン リシン面の塗替に使用するローラー塗装用塗料。 アクリル樹脂 アクリルプラスチック、アセトン、苛性ソーダ等を主原料とした集合体で作られる樹脂の総称。自動車から航空機、建築物まで幅広く使用されている。 アスファルト 石油の蒸留残渣として得られる黒色有機物。 アスファルトトルーフィング アスファルトを侵み込ませたフェルトの両面に、さらにアスファルトを塗ったもので防水層として使われる。屋根材として使用。 アスファルトトルーフィング アスファルトを侵み込ませたフェルトの両面に、さらにアスファルトを塗ったもので防水層として使われる。屋根材として使用。 アスファルト防水 アスファルトで、アスファルトフェルト、アスファルトルーフィングを数層張り重ねた防水方法をいう。 アスベスト 石綿(硅酸マグネシウムが主成分)。 アタッチメント 付属物のこと(付着強度、素地強度測定時の測定用器具)。 アフターサービス 契約や工事保証条件に基づいて、工事の補修を無償で行うこと。 アルカリ骨材反応 セメントのアルカリ成分により骨材が浸される反応。反応生成物の体積膨張によりクラックが発生する。 アルキッド樹脂 グリセリンと無水フタル酸の縮合により得られる樹脂。 アルマイト アルミの防食方法(酸性液中で通電し表面に酸化アルミを作る)。 アルミニウムペイント アルミ粉を合成樹脂に配合し、金属光沢を与えるシルバーペイント。 アルミニュームペイント アルミニューム粉とワニスからつくられた銀色の塗料。 アルミ笠木 アルミ製の笠木(笠木部分の水の浸入を防ぐための覆い)。 アレルギー性疾患 外部からの刺激(抗原:アレルゲン)と生体を守ろうとする抗体が結合(反応)して抗原の働きを止め、無毒化する反応抗原抗体反応というが、この疾患は、激しい抗原抗体反応によって起こる疾患のことである。 アンカー 碇(いかり)のこと(コンクリートに鋼材を埋込み引き抜けないようにする)。 アンダーコート 下塗り。 ウールローラー 羊毛をロール状に加工した塗装器具。 ウエザオメーター 促進耐候性試験機のこと。 ウエス ぼろ・ぼろ布、機械類の掃除などに使う布。 ウォッシュプライマー 「エッチングプライマー」ともよばれる亜鉛メッキ面用の下塗塗料で,メッキ面に直接塗付する。亜鉛メッキは防錆のために施されているが,塗料の付着が悪く,そのまま上塗りすると剥がれやすいため,塗装して仕上げたい場合にはウォッシュプライマーの塗付が必須である。化学的な表面処理が目的なので,厚く塗ると上塗の付着が悪くなるといわれているほか,上塗りするまでの時間に制限がある。 ウッドシーラー 木材用のシーラー。 ウレタン 樹脂の種類。アクリル→ウレタン→シリコンの順に高級。耐久年数8年 ウレタン樹脂塗料 イソシアネートとポリオール(アルコール)との2液反応硬化形塗料。耐候性・耐水性に優れる。 エアレススプレー 塗料を60~200kg/ヘイホウセンチメートルの高圧に加圧し、小口径から噴出し、吹付け塗装を行なう塗料具。 エキスパンションジョイント 構造的に分割された建物の接合のこと。熱による膨張や収縮、地震による振動などに対し、構造物に応力が生じないように用いられる。 エコマーク (財)日本環境協会が定めた設定基準を充たす「環境保全型商品」につけられるシンボルマーク。エコマークを表示した商品を広く消費者に使用してもらい、また、生産者にもエコマークを表示できる商品を積極的に生産・販売してもらうことを目的としている。 エコロジー 人間と自然との環境を考える学問や活動のこと。 エコ塗料 広義では水性塗料全般をエコ塗料とよぶ場合があるが,人体・環境に有害な成分を抑えた塗料の総称。溶剤にシンナーを使わず植物性油脂を使うなど,天然原料を使用している塗料を指すことが多く,自然塗料,健康塗料などと称されることもある。毒性の低さがアピールされ,エコブームで脚光を浴びつつある。また,環境問題への意識の高まりから,「柿渋」など,昔ながらの塗料への回帰指向の動きもある。 エッチングプライマー 塗料中の燐酸と素材との反応により燐酸化合物を形成させ付着性を向上させる一次プライマー。 エフロレッセンス コンクリート表面にしみ出して結晶化した白い物質。「白華」「擬花」ともいう。水酸化カルシウムや硫酸塩などが、ひび割れなどを通じて水に溶け出し、空気中に二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムになり、析出することで生じる。 エポキシ樹脂 1分子中に、エポキシ基を2個以上有する熱硬化性合成樹脂。エポキシ樹脂は黄~褐色の粘稠液体、又は固体で分子量は300~8000、比重1.15~1.20である。ポリアミンや無水フタル酸で架橋し硬化する。塗料以外では接着剤、電気絶縁材料に使われる。 エポキシ樹脂塗料 エポキシ樹脂とアミン類の2液反応形塗料。耐水性・耐薬品性に優れる。 エマルション 互いに混じり合わない二種の液体で、一方が他の液体中に微粒子状で分散しているもの。食品では、水中に油滴の分散する牛乳、油中に水滴の分散するバターなどが例としてあげられる。 エマルション樹脂塗料 顔料をエマルション樹脂中に分散した塗料。艶あり・艶消・内部用・外部用など各種の塗料がある。 エラストマー 常温付近でゴム弾性を示す高分子物質の総称。合成ゴムがその代表。プラストマーがその対語。 オイルステイン 油性着色剤。着色剤の一種で、素地着色に使用。他に、水性やアルコールなどのステインがある。 オイルフィニッシュ 木部塗装において,表面に塗膜を形成させるのではなく,塗付して染み込ませてから布等で拭き取りを行って仕上げる方法のこと。製品としては「ワトコ」などがある。 オゾン層の破壊 オゾンは生物に有害な紫外線を遮る性質があり、地球上を被うオゾン層は紫外線から生物を守っている。しかし、エアコンやスプレーに使われているフロンガスが上空に運ばれてオゾン層を破壊する。 カーテンウォール 上階の荷重を受けず、自重のみの構造計画がなされる。金属パネル、ガラス、プレキャスト版等が用いられる。 かき落とし 塗り壁仕上の一種。モルタルで下塗りしたうえ寒水石などとセメントを混合したものを塗り、未硬化の状態の時にブラシ、くし等を用いてかき落として表面を粗面にした仕上げ。 かび止め塗料 かびの発生を防止する塗料(防かび剤を添加したもの)。 ガラリ 羽板を取り付けた窓の一種で、固定式と開閉式があり、直射日光や雨の侵入を防ぎ、通風換気を目的とする。 ガン 吹き付け用塗装器具=リシンガン、タイルガン。 グラインダー 研磨砥石を電動で回転させる形の研磨用工具。 クラック(ひび割れ) 乾湿または温度変化によって起る割れ目のこと。割れが底部にまで達しているものをクラックといい、表面または中層でとどまっているものをヘヤークラックと区別する。 クラックスケール クラックの幅を測定する物差し。 クリアラッカー 略号「CL」「CL」。乾燥が早く,平滑性の高い透明塗料。造付け家具の仕上げに用いる場合が多い。「UC」「UC」という記載によりラッカーでなくウレタンクリア仕上げを指す場合がある。 クリヤー 顔料を含まない透明な塗料。ラッカーや合成樹脂塗料に使う言葉で、油性 系塗料ではワニスと呼ぶ。 グレーチング 2重床などに用いる格子状の部材。 ケラバ 切り妻屋根の破風に沿う端。 ゲル 固形状のコロイドの総称−寒天などの固まったもの。塗料が固まって使用できなくなること。 ゲル化 ゲル=コロイド状。溶液の蒸発、冷却または化学変化などによって、ゼリー状の半固体ないし固体になることをいう。 ケレン 塗装用の下地に調整するため、被塗面の旧塗膜や、サビ、ホコリなどの不純物を工具等を用い除去すること。 コアー(コアー抜き) コンクリート、地盤等の状態を調査する目的で採取する円柱の試料。あるいはその方法。 コーキング サッシや窓枠などの周囲、部材の接ぎ目などの小さな隙間に、 パテ状の充填材(コーキング材)を詰めること。 コーキング材 現在、シーリング材と同意に使われている。目地・割れ部などの充填材。 コールドジョイント コンクリートの打ち込みの際、最初に打ち込んだコンクリートと時間をおいて打ち込んだコンクリートとの間にできる打継ぎ面。 こてむら コテ塗りした時のコテの跡がムラに見える状態。 ゴム状弾性仕上げ材 壁面塗膜防水材・ゴム状弾性復層仕上げ材・ゴム状弾性単層仕上げ材等、下地のひび割れ追随性を有する外装壁塗材。 コンクリート 砂と砂利とセメントを練り合わせたもの。モルタルより圧縮強度は大きい。 ゴンドラ 枠組みしてある作業台をワイヤロープで屋上から吊り、上げ下げして作業する移動吊足場で、ビルの外壁工事や清掃などに用いる。 ゴンドラ足場 作業用のカゴをワイヤーロープで懸垂したもの。 コンパネ コンクリートパネル。コンクリート打ち込みの際に使用する。 サイディング 外壁の種類。 ささら桁 階段の段板を支える横面の板。 サッシ 窓枠と窓框の総称。スチール製、アルミニウム製のものが多い。 さび 金属の酸化物。 さび止め さび止め塗料。 サンダー 金剛砂を紙・布に接着させたサンドペーパーを取付け電動工具で回転させ、研磨・ケレンを行なう工具。 サンディング サンドペーパーやサンダー等で塗装面の汚れを取り、平滑にする。 サンディングシーラー 木材の透明仕上げに用いる中塗り塗料。上塗り塗装の前に平滑性を与える目的。 サンドブラスト 高圧空気で砂を吹き付け、鉄鋼材の塗装前の清掃処理やコンクリート面を荒らすために行ったり、石材の仕上げなどに用いられる。 サンドペーパー 金剛砂を紙・布に接着させた研磨用具。 シート防水 合成ゴムや合成樹脂を原料に積層成形した合成高分子シートを、接着剤を用いて貼りつける防水工法のこと。 シーラー 施工において下地への吸い込みの防止、耐アルカリ性、密着性向上などを目的とした下塗り塗料のこと。 シーリング 外壁や開口部(窓・ドア)周りの目地の隙間に、防水を目的に充填すこると。 シーリング材 サッシ廻り、建物の目地等の水密、気密を保持するゴム状の充填材のこと。 しごき モルタル、コンクリート、木部など表面にパテなどを薄く塗り付けること。 シックハウス症候群 建材に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質が屋内空気を汚染することによって、居住者に生じる健康被害の総称。 ジャンカ コンクリート打設時、セメントペーストが十分に行き渡らず、粗骨材中心に生じたコンクリートの空隙。 シュミットハンマー ハンマーをコンクリートに打ち付けたときの反発で粗密の程度を測定する機器。 ジョイント 繋ぎ目、合わせ目のこと。 シリカ系塗材 結合材として硅酸質樹脂と合成樹脂を用いた水性塗料。 シリコン樹脂 有機珪素化合物で耐熱性・耐薬品性・耐候性・撥水性・可橈性が良い。 シングル 原紙にアスファルトを含浸させ表面に着色砂を付着した屋根材、張り重ねて使用する材料、その方法。 ジントギ(人研ぎ) セメントに大理石などを混ぜて施工した後、砥石で表面を研ぎ出す方法(人造研ぎ出し仕上げ)。 シンナー 塗料を薄めて塗装に適した粘度にするために加える溶剤。塗料用シンナー・ラッカーシンナー等、一般用として市販されているものがある。 スクレーパー(=皮スキ) 塗膜を除去する工具。へら状の刃に柄を付けた工具の総称。 スタッコ JIS A 6916に規定される厚塗塗料。元々は漆喰の装飾仕上げ。 スチールサッシ 鋼鉄製サッシのこと。 スチップル ゆず肌もよう。細かい凹凸もよう。 ステイン 木材用着色剤の名称。 ステインシーラー 着色したウッドシーラー。素地着色と下塗りが、一回の塗布で行える。 ステンレス 鉄のニッケル・クロムなどの合金。さびが出にくい。 スパン 建築物や橋の支点(柱)間の距離。 スペーサー コンクリートの形枠工事で、厚さを一定に保つ器具。 スラブ 四周を梁などに支持された鉄筋コンクリート造の床。スラブ厚は、コンクリート床の厚さを表し、約15cmが一般的。 スレート 屋根葺き材料などに用いるもので、天然のものは粘板岩が圧力を受けて変質したもの。人工的には石綿スレートなどがあったが、アスベストによる健康被害が重大な問題となり、平成16年(2004年)10月より石綿含有製品の製造及び使用が禁止された。現在では無石綿スレート(繊維セメント)に切り替わっている。 セットバック 建物の上部を階段状に後退させた形状。建築基準法では前面道路の幅員により、それに応じた斜線制限が設けられており、それによって中高層建築物の一部を後退しなければならない。 ゼネコン 総合工事業者のこと。 セメント 本来は水で練ると固まる無機の粉末のこと。通常はポルトランドセメントのことを指す。 セメントノロ セメントを水で溶いたもの。強度は弱い。 セメントフィラー 合成樹脂エマルション入りセメント補修材。コンクリートの不陸などの調整。補修に使われる。 セルフレベリング 床面に用いる塗材の自ら平滑になるような性質。 ターペン ミネラルスピリット。 タールエポキシ樹脂塗料 エポキシ樹脂に石炭タール混合した塗料。防食性が良く、厚塗りができて安価なので船舶・建造物等の美観を必要としない部分の防食塗装に使用。 ダイキャスト 鋳物のこと。 タイル 壁や床に張る仕上げ材。=磁器タイルetc.。 ダクト 送風管、排風管のこと。 タック 表面に生じるネバツキ、粘着性。 タッチアップ 塗装工事などで、一度仕上げた箇所を部分的に修正塗りをする作業のこと。 タッパ(立端) 高さのこと。 だめ 工事や図面などがほとんど出来あがったが、わずかに残った未完成部分のことや修正の手入れを要する部分。 だめひろい 未完成な施工箇所を完全に仕上げてゆくこと。 タレ 塗装した塗料が部分的に流れること。 チェッカープレート 滑り止めの付いた鉄板。 チョーキング 紫外線や風などにより塗膜を構成する樹脂が劣化、分解し、保護しきれなくなった体質顔料が表面に出て、白い粉状になっていること。白亜化ともいう。 テクスチャー 仕上模様、パターン。 テストハンマー 外壁等の欠陥を検査するためのハンマー。 デッキプレート 強度を保つのに合理的な形状に波付けされた床用の鋼板。 テラゾー 人造石(白色セメントに大理石などの砕石を混合して仕上げ、研磨仕上げしたもの)。 ドーマー 屋根の上に飛び出ている屋根付きの窓。 トタン 屋根や外壁などに使われる。 トタンペイント トタン(亜鉛めっき)用の塗料。付着性に要注意。 トップコート 壁面などの表面の保護や美観を目的に用いられる塗料系の最終仕上げ材のこと。 ドブ漬け塗装 材料を、塗料の中に漬けて塗装すること。 トラップ 衛生設備器具に近い排水配管の一部に水をため、臭気の逆流を防止する装置 ニス ラックカイガラ虫の分泌液をアルコールに溶かした褐色の塗料。セラックを漂白して、色を薄めたものが漂白二ス。 ネタ 塗料のこと。 のびが良い 一定の塗料で塗れる面積が広いこと。 のり 斜面の傾斜度合い(土木用語)。 のろ 石炭やセメントを水でといて、のり状にしたもの。 ノンスリップ 滑り止め。 バインダー 中塗。 はじき 塗膜に生じるへこみのうち、素地にまで達しているもの。被塗物の表面に油やシリコー ンなどの低極性の物質が付着しているときに起こりやすい。 パターン 模様。 バックアップ材 隙間や目地を埋める場合、シール材の落込みを防ぐ目的で、シール材の奥につめるもの。 ハツリ 表面を少しずつ砕いて削り取ること。コンクリートの表面をのみで削ったり、木材の表面をちょうなで削る。 はつり作業 石やコンクリート等の表面や、側面の凸凹部分の不必要部分等を削ること。 パテ 下地の凸凹や、ジョイントのくぼみ等を埋めるもの。外部用、内部用、金属用など、用途に合わせたパテがある。 はなたれ エフロレッセンスに同じ。石材やコンクリートの表面にできる白い結晶のこと。 パラペット 屋上、橋、吹抜け廊下、プラットフォームなどの構造で、その先端を保護するために設けられた低い手摺り壁。米国開拓時代の西部での砦などが発祥。 はらみ (壁の)ふくれること。あるいはふくれた部分。 バルコニー 建物の居室の延長として屋根のない手摺りで囲んだ突出部分(露台)。 ビニールクロス 塩化ビニル樹脂製の壁装材。 ひび割れ クラックのこと(クラック参照)。 ピン 1回塗りのこと。 ピンニング モルタルの浮きの部分に、穴を開けてステンレス性のピンを入れ、エポキシ樹脂で固め、浮き部分が剥離しないようにする補修工法。 ピンホール 塗膜や防水層などで、表面に現れた針で突いたような小さな穴。 フィラー 目止め。外壁の吹き付けの際、下地調整などのために行う。 フェノールフタレイン コンクリートの中性化を判定するための試薬。アルカリで赤く変色する。 ふくれ 水などにより塗膜がふくらむこと。 フタル酸樹脂塗料 図面上では「FE」「FE」と表記されることもある。SOPに比べ乾燥が早いため塗りにくいが,平滑性に優れ肌が良いので,内装の枠廻りなどの仕上げに使われることが多い。製品としては,「ネオアルキコート/川上塗料」「ハイシルク/日本ペイント」などがある。 ふっ素樹脂塗料 樹脂内部にふっ素結合を持ち、現状の樹脂の中では最も高い耐久性能をしめす。また、化学的安定性、耐薬品性などに優れ、2液タイプが主流。 プライマー 下地と密着性・付着性を高めるために塗る液状のもの。 プラスター 石膏・漆喰(しつくい)・土などを水で練り、塗り仕上げに用いる材料の総称。 プラスターボード 石膏ボード。 ブラッシング 塗面に水蒸気が付着して艶がなくなること(白化)。 ブランコ 横木を二本の網で吊り下げ、その上に腰掛けて塗装する足場の一種。 ブリード 塗膜表面に下層の色がにじみ出ること。 ブリード汚染 外装の塗膜表面が被覆したシーリング材の可塑剤などの影響で粘着性を持ち、ホコリを寄せ付け、汚染する現象。 ブリスター 塗膜表面に生ずる水泡や膨れ。 フレキシブルボード スレートのこと。 プレキャストコンクリート (PC) 現地ではなく、別の工場でコンクリートのパネルを予め作成したもの。 Precast Concrete プレハブ 生産性の向上による価格の安定と品質の向上を目的にし、工場生産を主体にした組み立てハウス。 フローリング 合板の床材。 ヘアークラック 微細なひび割れ。Hair Crack ペーパー サンドペーパーの略。 ヘッドカット(=凸部処理、凸部押さえ) 吹付た塗膜の凸部をローラーなどで軽く押さえ、平滑にすること。 ヘッド押さえ 複層吹付け機で主材吹付け後凸部をコテ、ローラーなどでならし、模様を整えるもので、凸部処理と称する。主に押さえ用ローラーで処理する。 へら パテなどの塗装に用いる薄い道具。木べら・金べらがある。 ベランダ 建物の外周にあるひさしの付いた長い廊下状の吹抜け部分。 ベンチレーション 通風(換気)装置のこと。 ペントハウス(=塔屋) ビルの屋上に出た小屋で、給水、換気装置やエレベーター機械室などを収容している。 ポーチ 建物前部の屋根をさしかけた場所。主に玄関の前室の意に使われる。 ボード 板および板状の材料のこと。 ボーリング 調査用に円筒状の試料を採取すること。 ポットライフ(=可使時間) 2液形塗料を混合してから使用できるまでの制限時間。二液形塗料は混合すると反応が進んで粘度が高くなり、使い難くなる。気温によって時間が変わるので注意が必要。 ポリウレタン樹脂塗料 樹脂内部にウレタン結合を持ち、耐久性はアクリル樹脂より高く、アクリルシリコン樹脂やふっ素樹脂より低い位置付けとなる。 ポリマー 重合体。化合物の分子が重合して生成した化合物。 ホルムアルデヒド 非常に揮発性の高い有機化合物の一つ。消毒などに使われていたホルマリンの原料。合板や壁紙などに使われる接着剤中の防腐剤として使われている。 マスキング 塗装時、塗料の付着を防ぐ部分を覆うこと。 マスキングテープ 塗装工事や吹付工事等の際、色の塗り分けや塗装面以外に塗料が付着しない為に使用する保護テープのこと。 マスチック仕上げ 高粘度の塗材をへちま繊維状のスポンジのローラー「マスチックローラー」「砂骨ローラー」「パターンローラー」で塗ることによって,表面にさざ波形の模様を付ける仕上げのこと。ローラーには「荒目」と「細目」の2種類あり,細目のローラーでつくった模様をゆず肌模様とよぶ場合がある。塗料を希釈する度合いによって凹凸の具合が異なる。工法には,模様を付ける塗料がそのまま上塗りを兼ねる方法や,模様付け後に上塗りをして仕上げる方法など複数ある。 マスチック塗材 住宅都市整備公団の指定材料。なだらかな凹凸状のパターン。 まだら 色浮きによる色ムラの状態。 マンサード 寄せ棟で屋根の勾配が2段になっているもの。 マンセル記号 色を表す記号。色相−明度/彩度で表す。 ミネラルスピリット 原油を蒸留して得られる脂肪族炭化水素系の混合溶剤で、合成樹脂調合ペイント、弱溶剤形塗料の溶剤として用いられる。 メタリック仕上げ 金属粉入りの塗料で塗膜に金属の感じを与えるもの。 メッシュシート 工事用養生シートの一つ。通気性があり、風圧力を減少させる効果がある。 メンテナンス 保守。 もどり 塗膜が乾燥後べたつくこと。 モルタル モルタル欠落 モルタルが破損し、剥れ落ちた状態のこと。 モルタル塗り コンクリート打放し面の精度を上げるために、セメント/砂の混合物をコテで塗り付けること。 モルタル浮き コンクリート・モルタル仕上げの躯体で、経年によりコンクリートとモルタルが肌分れを起こした状態のこと。 モルタル防水 セメントと砂を水で練ったものに防水剤などを混入して施工する防水層をいう。 やせ 塗膜が乾燥に従い肉持ちを失ってくること。 ゆず肌 塗膜欠陥=高粘度の塗料を吹付したときや乾燥の早いシンナーを用いて塗装したときにできる塗膜表面の柚子の皮の表面のような状態。外装の仕上げ=なだらかな凹凸状の模様。 ゆず肌スタッコ 自然石の風合いをそのまま現出するように、粗粒石膏や石炭質セメントなどを荒吹きし、重量感をもたせたゆず肌状の仕上げ法。 ラーメン構造 剛接合の構造。 ライニング 厚く覆うこと。特に耐薬品性が求められるときなどに、ゴム・ポリエステル・エポキシ樹脂などで表面を覆い使用する。 ライフサイクルコスト 耐用期間全体のメンテナンス費用までを含めた総費用。 ラス 戸建住宅などの外壁にモルタル仕上げする時の下地に張る金網。 ラッカー ニトロセルロースラッカーの事で、これに顔料を配合したものがラッカーエナメル。 ラック セラックニスのこと。 ラテックス ゴム樹から得る液体。天然と合成がある。一般にゴム系をラテックス、樹脂系をエマルションと呼ぶ。 リシン 外観は砂壁模様仕上げで、つやのないものが多い。内外装のどちらにも使われ、水蒸気の透過性が高いので膨れ等が起きにくくコストも安い。 リノリウム 本来は油に顔料を混ぜて固めた床材。現在ではほとんど塩ビ製。 リフティング 既存塗膜を溶解させるような強い溶剤を含む塗料を塗り重ねた場合などに,既存塗膜が縮んだり膨れたりして浮き上がること。 リムーバー 剥離剤(塩化メチレン等の溶剤にパラフィンを加えたもの)塗膜を膨潤させて除去する。 ルーフドレン 屋根の水が集まり雨樋に入るところの金具。鋳鉄が多い。 レイタンス コンクリート硬化時に表面に生じる泥状のもの。硬化しないので強度が弱く、付着性に問題が生じるので、塗装時には十分除去すること。 ローラー 塗装用具 ローラー工法 ローラーブラシに材料を含ませ、施工面に転がしてその転圧により付着させる工法。 ローリングタワー 移動足場。 足元に移動用のキャスターがつき、移動できる。 ワイヤーブラシ 針金によって造られたブラシ。素地の汚れ、カビなどを落とす。 ワニス 透明な被膜を形成する塗料。天然または合成の樹脂を溶媒に溶かしたもの。ニスや仮漆。 |
亜鉛めっき
鉄面を亜鉛で被覆し、電気的な防食を行なう方法。素材浸漬・溶射・電気めっきの方法がある。 亜麻仁油 アマの種子から得られる乾性油。リノレン酸・リノール酸・オレイン酸などの不飽和脂肪酸を主成分として含む混合グリセリド。塗料・リノリウム・印刷インク・油布・軟石鹸(なんせつけん)などの原料とする。 悪臭防止法 規制地域内の工事や事業所の生産活動に伴って発生する悪臭について、必要な規制をする事で生活環境を守り、住民の健康を保護する事を目的とする。 移動足場 移動できる足場(ローリングタワー)。 引っ張り試験 素地の強度や塗膜の付着強度を測定する方法。 隠蔽力 塗料を塗装したとき、素地の色が見えなくさせる性能。→かぶり。 雨押え 部材の境目に取り付けられたトタン。 雨仕舞 建物で雨水の浸入を防止し、雨水を始末すること。 雨樋 屋根の雨水を流す樋(→竪樋)。 雨漏り 雨水が建物に浸入すること。 縁切り 屋根材の重なり部分にたまった塗料を、皮すきなどで取り除くこと。放置しておくと雨水が逃げ場を失い、漏水の原因になる可能性がある。 艶 クリアー塗料を艶ありとして、完全に艶のない状態を全艶消し。 艶むら 塗装後の塗膜が部分的に光沢が異なり、ムラになる現象。艶あり塗料では部分的な艶びけが起こること。艶消し塗料では厚塗り部に光沢が出ること。膜厚や素地の吸い込みが関係する。 艶引け 光沢のある塗料が光沢の無い状態になること(ブラッシング、使用シンナーの誤り、異種塗料の混入などが原因)。 艶消し 塗膜の艶を、スチールウールなどで消す事や、塗料の中に艶消し剤を入れて、艶が出ないようにした塗料。 塩化ゴム系塗料 塩化ゴムを基体樹脂とした塗料。耐水性・耐塩水性・耐薬品性に優れる。 塩化ビニル樹脂塗料 塩化ビニル樹脂を基体樹脂とした塗料。耐水性・耐薬品性に優れる。 汚染 表面の汚れ=外壁では、かび・こけ・塵埃などが原因物質。 凹凸模様 塗料で意識的に凹凸をつけて、豪華さや壮重さを出す。 押さえ金具 防水用のシートなどの端末を止める金具。 押さえ工法 屋上防水で、アスファルト防水の上に歩行用を目的に、モルタルをある厚さに塗り重ねる工法。 黄変 塗膜が黄色に変色すること。 屋外階段 避難用に建物の外部に設置した階段。 下地 既存塗膜があり,素材そのものが露出していない状態を下地という。素地や下地の状態が塗装の仕上りに悪影響を与えないために行う作業を素地調整(そじちょうせい)・下地調整(したじちょうせい)といい,具体的には,ケレンなど問題部分を除去する行為と,パテ付けなど問題部分を隠すために何かを付加する行為がある。 下地処理 素地の補修などの塗装できるようにする作業。 下地調整 含水率、不陸、汚れ、不純物などの不具合を施工に適した状態になるよう、平滑にしたり、アルカリを止めるなど、適正に処理すること。 下地調整材 素地の凹凸などを調整する塗材。 下地塗料 素地との密着をよくし、塗装面を平滑にする為に上塗りを施す前に塗装する塗料。プライマー・サフェーサー・パテ等が下地塗料に含まれる。 下地補修 施工するに当たり、素地面の補修工事で、凹凸や亀裂、欠損、目違い、パテまたはモルタル等で埋めたりする作業。 下塗り 上塗り材との密着性を高め、コンリート下地の悪影響を低減されるために施す塗装。 化学物質過敏症 特定の化学物質に接するだけで起きる過敏症のことを言い、その症状は自律神経失調症、睡眠障害、皮膚炎など。特定の化学物質はホルムアルデヒド・トルエン・キシレンなど。 化粧合板 表面に着色、印刷、塗装を施した合板。 化粧胴差 1階と2階の中間に取り付けられた帯状の板。「幕板(まくいた)」ともよばれる。 化粧目地 目地部の外観を良くするために目地部を丁寧に充填すること。通常はクラックなどの部分に目地を設ける(誘発目地)が、デザイン状の観点から、クラックが発生しない部分にも設ける目地。 仮囲い 工事の敷地の周辺に盗難・危険防止・安全のために設ける囲い。 可使時間 モルタル、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂など、反応硬化型の材料で二液を混合してから使用可能な時間の長さのこと。 可塑剤 プラスチック(ポリ塩化ビニル等)の材料に柔軟性を与えたり、加工しやすくなる為の添加剤。ビニル製壁紙や合成樹脂系の床シートなどに利用される。 可撓性 外力によってたわむ性質。 架設工事 仮囲い・仮事務所・足場などの工事のための一次的工事。 架設足場 工事用の一次的な通路・作業場・機材置場など。 架台 設備を支える構造物=高架水槽架台。 界面破断 多層を重ねたものの強度試験を行なった場合、それらの強度の最も弱い界面で剥離すること。→擬集破壊。 開口部 ドアや窓等,壁面で外壁材でない部分。外壁塗装の見積書の場合,開口部を差し引いた外壁面積が算出され記載されるのが普通。 開放廊下 外部に面した壁、窓が無い廊下。 外構 建物の外周部=外構工事。 隔て板 集合住宅のバルコニーで各戸の間を仕切る板。 額縁 壁面を塗装する場合、周囲を先行塗りし、中央部を塗装するが、この時周囲と中央部の色が異なり額縁状に見えることがある。=額縁が出ている。 笠木 塀や手摺りパラペットなどの頂部をおおっているコンクリート。 モルタル製、材木製、金属製、石製などの笠状の部分。 寒冷紗 コンクリート下地や各種ボードを塗装仕上げにする場合に,ひび割れを防ぐために下地に張るガーゼ状のものを寒冷紗とよぶ。絹,ナイロン,ガラス繊維,カーボン繊維などさまざまな素材のものがあり,幅が5cm程度のものを継ぎ目に沿って張るだけの場合と全面に張り付ける場合がある。なお,寒冷紗を張れば割れないと考えるのは大きな間違いで,下地が動けば塗装面も必ず割れる。たとえば内部壁面の石膏ボードによる塗装仕上の場合,必ずビス止めすることと継ぎ目をずらしてボードを2重に張ることが望ましい。 環境ホルモン 正式名称は、外因性内分泌かく乱化学物質。人為的な原因で環境中に排出され、人体内に入るホルモンの働きをかく乱して、がんや生殖機能障害をもたらす。 間仕切壁 室内の部屋の仕切壁で、耐力構造壁でないもの。 丸太足場 加工しない材木を組合わせて架設される足場。 含水率 材料に含まれる水分の比率。含湿率ともいう 顔料 水や溶剤に溶けない固体粉末で、無機顔料と有機顔料とがある。塗料、絵具、プラスチック等の色付けに用いられる。 基礎 上部構造物の荷重を地盤に伝える部分=独立基礎、複合基礎、布基礎、べた基礎 寄せ棟 方形屋根で四方に勾配を持つもの。 希釈剤 シンナーおよび上水(塗料を薄め、塗装しやすくするために用いる)。 希釈率 シンナーまたは水を加えて塗料を薄める割合のこと。塗料のカタログでは,%による表示,または,1缶に対する希釈材の量が記載されている。薄めずにそのまま塗る塗料もあるが,多くの塗料は適度に薄めて塗るように作られており,薄め過ぎも濃過ぎも仕上りに悪影響が及ぶ。職人の間では,塗料をネタ,粘度をコミとよび,粘度が高い場合は「ネタのコミがいい」と表現する。逆に,粘度が低い場合は「ネタがシャブイ」と表現する。 脚立足場 部分的な工事に用いる。 逆プライマー 「バリアプライマー」「ブリードオフプライマー」等ともいう。シーリング材には塗料を変質させる成分を含むものがあり,シーリング材の上に塗装した場合にその成分が塗装表面に移行し黒ずみやべたつきなどのトラブル(ブリード)を生じることがある。このブリードを防ぐための下塗材のこと。シーリング材の上に塗装することがわかっている場合にはあらかじめブリードを生じないタイプのシーリング材を使用されたい。 給水槽(=受水槽) ビル・マンションなどの建物で、水道局が供給する水を初めに受ける水槽。水を貯める容器。 旧塗膜 再塗装工事の際,既存の塗膜を「旧塗膜」とよぶ。まだ十分な密着を保っている場合を「活膜」(かつまく),そうでない場合を「死膜」(しまく)という。死膜は除去するが活膜は残すのが通常の塗替えである。 凝集破断 外力によって塗膜が層内から破壊すること。 巾木 壁の一番下の床につく部分に取付ける横木(ビニール製もある)のこと。壁面底部の損傷を防ぐ。 筋かい 建築物の軸組に、耐震・耐風などの必要上、対角線に挿入する建材。 金コテ仕上げ 鉄やステンレスで作られたコテ(鏝)で、表面を平らに仕上げること。 矩計図 梁と柱を示した図面。 躯体 建築物の構造体部分をいう。設備や仕上げ材等をとりはらった部分のこと。 型わく コンクリート打込み時、所定の形に成型するため、木材や金属で組立てる仮設の枠組みのこと。 軽量コンクリート 高層建築物などの高層部に用いるコンクリート。軽量骨材を用いたり、発泡させた物。 軽量骨材 コンクリートの軽量化、リシンの作業性向上に用いられる軽石等の骨材。 欠損 コンクリート、モルタルなどが何らかの原因で欠けている状態。 欠落 欠損。 結露 空気中の水分が表面に凝結付着して露を結ぶこと。 結露現象 冬期、暖房を切った後などに、建物内壁に起こる現象で、その位置の湿り空気が露点以下になった時に空気中の水蒸気は液体となる。 建具 ドアー・戸・障子・サッシ等の開口部に設置されるもの。 建端(たっぱ) 軒またはパラペットなどの頂部の高さ、転じて一般に高さの意味の現場用語。 建築基準法 安全等の目的で建築物の最低基準を定めた法律。 建物診断 建物の維持保全のために、その建築物の全体または一部分に関して、現状を定性的・定量的に調査して、その劣化程度を評価・診断して、将来の影響を予測し、より必要な対策を立案すること。 犬走り 塀の外側の溝との間の平らな部分、またはこのような塀の下の部分。 研ぎだし 石材や人造石を平滑に研磨すること。 見えがかり 建築物の表面に見える部分。⇒見えがくれ。 見えがくれ 建築部材で、隠れていて見えない所。⇒見えがかり 見切り 塗り分け線のこと。 見切縁 壁の隅など仕上げ材料が変わるところに入れる細い材のこと。 見付け 庇等の正面の垂直な部分。 軒 屋根の先端。 軒裏 外壁よりも外側に出ている屋根や庇の裏側,天井面。「上裏(あげうら)」「軒天(のきてん)」「軒天井(のきてんじょう)」ともよばれる。 現場代理人 施工請負者の代理人のこと。施工者として施工の事項について責任を負う者。 固形分 塗膜が乾燥して後に残る成分。 戸袋 雨戸を収納する部分。 碁盤目試験 塗膜の接着力試験方法の一つ。と膜にタテ・ヨコ・2mm間隔にカッターを入れ、セロテープで引きはがし、接着程度を測定する。 光沢 塗膜の光沢とは光を正反射する程度を表したもの。 光明丹 鉛丹−オレンジ色の顔料、あるいはそれを用いた塗料。 工程 全工事から割り出した部位別作業計画のこと。 工程内間隔時間 同じ塗料を重ねて塗付する場合に置くべき間のこと。(例:上塗の1回目と2回目の間隔時間)なお,塗料のパンフレットに記載されている工程内間隔時間,工程間間隔時間,指触乾燥,最終養生の時間は,気温20度,湿度65%を基準にしており,温度が低い場合や湿度が高い場合には より長く時間を置く必要がある。 構造クラック コンクリート構造部材の内部までひび割れが進行、到達して構造上大きな欠陥を招くひび割れのこと。 硬化 塗料では塗膜が乾燥して硬くなる事。 硬化剤 樹脂を硬化させる為の材料。二液型のエポキシ樹脂塗料・ポリウレタン塗料は、主剤と硬化剤に 分かれているが、硬化剤は主剤の成分と反応して硬化させる。 硬化促進剤 主材と硬化剤の反応を早くするもの。 鋼製単管足場 パイプで組み立てた足場。 高圧水洗 水に圧力(4.9〜19.6MPa 50〜200㎏f/㎠)をかけ、近距離から壁面に吹き付け、表面を清掃ケレンする方法。超高圧水洗もある(147MPa 1500㎏f/㎠)。 高圧水洗機 高圧洗浄 塗装に着手する前に、塗装下地面に付着しているカビや汚れなどを水の強力な洗浄機で除去する作業のこと。 高架水槽 集合住宅で各戸に給水するため建物の上部に一時的に貯水するための水槽(FRP製・ステンレス製・銅製など)。 高分子材料 分子量約1万以上の化合物の総称。セルロース、たんぱく質、弾性ゴムなどの天然部室のほか、合成ゴム、合成樹脂、合成繊維などがある。 合成樹脂 石油や石炭等を原料にして、人工的に合成した樹脂類のこと。 合成樹脂エマルション 酢酸ビニル・アクリルなどのモノマーを、水中で乳化重合させたもの。主に建築用水性塗料に用いられる。 合成樹脂調合ペイント 油性の調合ペイントと区別するため合成樹脂の名を付ける。塗膜性も優れ、調合ペイントよりも乾燥が速い。 合成樹脂調合塗料 長油性フタル酸樹脂ワニスを顔料と合わせ作られ、酸化重合による自然乾燥性の塗料。 腰壁 床から高さが約1.2mの腰の部分にあたる壁のこと。 骨材 モルタル、コンクリートの成分となる砂、砂利などの総称。 根太 床板を受ける横木。 左官 水で練った材料を壁・天井にこて塗りする作業。 左官刷毛 左官工事に用いる腰の硬い刷毛。 砂骨ローラー ポリウレタン樹脂発砲体を円筒状にして芯筒に接着、回転軸を持ったハンドルを装着し、発砲体に塗料、塗材を含ませ、被膜面を転がす。この場合、発砲体にある薄膜を処理して骨だけの構造にすれば、多量の塗材が含まれ、厚膜の細かいラウンドのある塗付膜が形成されることになる。したがって、厚膜塗装仕上げに使用される。 砂付きルーフィング 原紙にアスファルトを含浸させ表面に着色砂を付着した屋根材。 最終養生 粘着テープによるマスキングを行っても問題ない程度に塗料の乾燥が進むまでの時間を指す。 妻壁 建物の側面のこと。 彩度 色の鮮やかさ。 砕石 石を砕いた粗骨材。 刷毛塗り ハケで塗料を塗るという,いたってシンプルな塗装方法ではあるが,使用する塗料の種類や塗装する対象物によって,様々なサイズ,材質のものがある。刷毛を動かした跡を「刷毛目(はけめ)」とよび,これを極力目立たなくさせる,あるいはきれいに揃えて仕上げるには熟練を要する。 刷毛目 刷毛の跡が凸凹の線状に残ること。 錆 金属面が水分、酸素と結びついて発生する。 錆止め塗料 文字通り錆の進行を止める塗料。 散り(ちり) 本来は、柱と壁のすきまのこと。転じて、壁の隅部のこと。 仕様書 工事内容の詳細な指示書のこと。材料の品質や性能、施工方法、部品やメーカー等の指定や、その保証の内容や検査方法などの記載をしたもの。 指触乾燥 塗膜の乾燥状態を指し、指で塗膜表面を軽く触っても塗料が指に付着しない程度に乾燥していること。 紫外線 太陽光線の内、波長が短くエネルギーの強い光。 磁器タイル 外装用のタイル。 湿度 空気に含まれる水分の度合い。=相対湿度、絶対湿度。 弱溶剤形塗料 ミネラルスピリット等を使用した塗料。 主剤 (=基剤) 2液タイプの塗料で、主体(基本)となるもの。⇒硬化剤 取合い 構造物などの接合部のこと。 受水槽(=給水槽) ビル・マンションなどの建物で、水道局が供給する水を初めに受ける水槽。水を貯める容器。 樹脂モルタル 俗称であって業界分野ごとに若干意味が異なるが、要はセメントモルタルと合成樹脂を組み合わせ、強化した複合モルタルをさす。防水系でエポキシ樹脂を組み合わせたもの、止水系でのエポキシ樹脂分の多いもの、左官系の合成樹脂エマルション(アクリル、エチレン酢ビ、SBRなど)入りセメントモルタル、同義語で高分子モルタル、下地調整用セメントモルタル(JASS15左官工事)などがある。この薄付け下地調整材(JIS A 6916セメント系下地調整塗材)がセメントフィラーである。 収縮 縮まろうとすること、性質。 収縮クラック 物体の収縮に伴い発生する割れ。 拾いパテ 部分的にパテ処理を行なうこと。 蹴込み 階段の奥の垂直の部分。 蹴込板 階段の正面の垂直面。 充填 すきまに物を詰めること。 柔構造 応力を受けたときに変形の起きやすい構造。 熟成時間 2液形塗料のなかには,混合した後,一定の時間を置いてから使用するように規定されているものがあり,その時間を「熟成時間」とよぶ。 出隅 2つの面が作る角(入り隅)。 竣工図 施工過程での変更などを最終的に修正した設計図。 除錆 さび落とし。 小庇 雨避け用の片流れの小屋根で最上階以外の部分。 小梁 大梁によって支えられる梁。 焼付け塗装 170〜300℃の温度に加熱して硬化させる塗装方法。 上げ裏 軒先の天井部分のように、上方にもうけられた下から見える箇所のこと。軒裏のこと。庇の上げ裏は庇裏といい、階段の上げ裏は段裏ともいう。 上塗り 常温硬化 常温で反応硬化すること。→焼付け塗装。 色ムラ 塗料を塗装したとき、その表面に色のことなる部分ができる現象。 色彩計画 室内や環境との調和をとるために塗装の色を検討すること。 色相 色合い。 触診 塗膜を触って官能評価すること。→チョーキングなど。 伸縮目地 屋上やバルコニーなど、気温の変化によるコンクリートや防水層の伸縮に起因した亀裂を防ぐため、一定の間隔でとった目地。 浸透性厚膜エポキシ塗料 錆面深く浸透し、錆を押さえこむ塗料。厚膜塗料も独特の技術が確立されている。 浸透性撥水性 素地に含浸して、撥水性を付与する塗料。 親水性 水となじみやすい性質のこと。 酢酸ビニル樹脂塗料 水性と溶剤形があるが、水性形が一般的。内壁の艶消タイプのエマルション塗料が多い。 吹付けタイル JIS規格の「複層仕上げ塗材」の代表的な仕上げ。リシン,スタッコが下塗り後,単一の塗料を吹き付けることにより模様付けを行って仕上げるのに対し,吹付けタイルは下塗り後,厚みと模様を加えるため主材(中塗り)の吹付けを口径が4~8mmの吹付け器具「タイルガン」または「万能ガン」で2工程行い,その上に上塗りを2回塗って仕上げる。下塗りを別として,異種塗料2層の構成となるので「複層仕上」といわれる。吹付けタイルの主材には大別すると,“標準的なもの”と“結合が強固なエポキシタイル”と“弾力性のある弾性タイル”の3種類 吹付け塗装 塗料を霧状,あるいは粒状に飛ばして付着させる塗装方法。使用する塗装器具を大別すると,空気圧で塗料を吹き飛ばす「エアスプレー」と,塗料そのものを加圧して吹き飛ばす「エアレススプレー」に分けられる。いずれの場合も,先端工具は「ガン」とよぶ。 水研ぎ 水をつけながら、サンドペーパー等をかけること。水でペーパーの目詰まりを防ぐ。 水勾配 雨水などが建物に浸入しない様に外側に向かって付けた勾配。 水性塗料 エマルション塗料。 水切り 窓の下や基礎と外壁の境目にあるトタンの部分。後者は「土台水切(どだいみずきり)」とよばれる。 水洗い 水で素地・下地を洗うこと。 脆弱部 素地の劣化による強度が低下した部分。 石膏 硫酸カルシウム。無水物に水を加えて硬化させる。 石膏ボード 石膏を厚紙でサンドイッチした内壁材。 責任施工 施工会社の下請けでなく、自社の責任で行なう工事。 赤外線カメラ 素地の温度差を捕らえ、モルタルの浮き・漏水・クラックを調査するために用いられる。 切り妻屋根 最も単純な形式の屋根。 設計監理 設計図通りに工事が行われているかを監督して、工事の品質を確保する行為。工事管理ともいう。 設計図書 建物を建設する上で、施工や法律的な出願、契約などに必要な図面や仕様書の総称。一般図、詳細図、構造図、設備設計図、外構図、仕上表、仕様書などからなる。 節止め マツやスギなど木材の種類によっては節からヤニが生じて塗装の仕上りに悪影響を及ぼす場合があるので,それを抑止する下塗りを行うこと。ヤニ止め処理。 洗い出し コンクリート等の表面を硬化前に水で洗い骨材を出す工法。 素地 塗装対象の金属、木部、コンクリートなどの被塗面をさす。塗装工事以外では一般に下地という。 素地調整、素地ごしらえ、下地調整 塗装のため、塗装対象素地面を、塗装の仕上がり、塗膜の耐久性を配慮して整える工程をいう。汚れや付着物の除去から、場合によっては吸い込み止めのためのシーラー塗り(下塗り)、パテかい、パテ付け含め称する。塗り替えの場合特に重要。 組立足場 予め一定の形の物を使用時に組立て使用する足場。 層間剥離 塗料を塗り重ねた時、その塗膜の間で剥離すること。 相溶性 樹脂または塗料が、お互いに溶け合う性質。 窓台 窓の下枠。 装飾性仕上塗材 吹付け,コテ塗り,ローラー塗りなど,様々な塗装方法による模様付けが可能な塗料。製品としては,「ジョリパット/アイカ工業」「ベルアート/エスケー化研」など。広義では,天然石や陶磁器の粒を混入して石張りに似せた表情に仕上げる「石材調仕上塗材」(せきざいちょうしあげとざい)も含む。「セラグラニー/山本窯業」「エレガンストーン/エスケー化研」など。 増塗り 仕上りや耐久性の観点から,下地が透けやすいエッジ部などを,ほかの部分よりも1回余計に塗っておくこと。 促進剤 ある反応を早くするための添加剤。 足場 工事を行なう場合の仮設作業床、従業員の通路などの目的で構成された木製または鋼製の仮設物。本足場、一側足場、吊足場などの形式がある。 足場板 足場に用いる板材。 多彩模様塗料 仕上りが単色でない塗料で,1つの缶の中に数色が混じらずに存在しているものと,別々の缶に入った2色の塗料を同時に吹き付け塗装することが前提にされているものの2種類がある。中でも,細かく砕いた石や陶磁器を着色成分として用いたものを石材調仕上塗材(せきざいちょうしあげとざい)とよばれ,セラミック塗料と称される場合もある。製品としては「ゾラコート」「ペリアート」「シグマルト」「スキン」「エレガンストーン」などがある。 打ち継ぎ コンクリートを一度に打たずに時間をおいて打つこと。および、その継ぎ目。 打ち継ぎ目地 打ち継ぎ部では付着性が悪く、後日クラックが発生するため予めこの部分をコーキング材で目地処理しクラックを防ぐ。 打ち放しコンクリート コンクリート面にモルタルやタイルなどの仕上げをせずに、型枠をはずしたままの表面を仕上げとする。 打継ぎ〔コールドジョイント〕 既設コンクリートに接続させてコンクリートを打つこと。または、コンクリート打ち作業の中絶によってできるコンクリート構造体の継ぎ目。 打診 物を叩き、その時の音などで判断すること。 打接 型枠の中にコンクリートを流し込む行為。 打放し コンクリートを打ち込んだままで、特別の装飾仕上げを施さないコンクリート素面仕上げを指す。 耐久性 素材が本来あるべき性能を長期にわたって維持する性質、あるいはその程度。 耐候性 紫外線、雨などの外的な劣化因子の影響で、素材が示す物理的、化学的な劣化に対する抵抗性。 耐水性 塗膜の水に対する抵抗性。試験板を一定温度の水に一定時間浸漬して試験する。はがれ・ ふくれ・軟化・白化などを調べる。 耐用年数 塗膜の性能が持続する期間。 退色 紫外線などの影響で顔料が劣化し、色が薄くなること。 大庇 建物の庇(雨避け用の片流れの小屋根)で最上部の大きな部分。 大平板 スレートの平らで、原寸のもの。 脱気工法 防水工事で、素地の中の水蒸気がふくれなどの悪影響を及ぼすので、それを外部に出すことができる工法。 竪樋 雨樋。→立て樋。 棚足場 天井を塗装するときの足場(天井の下に水平に設置する)。 単層 中塗り・上塗り、または上塗りのみの工程のうち、同一材質で仕上げた塗膜。 淡彩色 白を主体として作られた色。明度が6.5以上で彩度が高くない色。 弾性塗料 ゴムのように伸縮してヒビ割れに追従できる塗料。防水効果は高いが内部結露に弱い。 断熱材 屋根、壁に断熱を目的に使用されるもの。発泡スチロールやガラス繊維が多く用いられる。 段差修正 素地の段差を平滑にすること。新設時には、モルタル、塗替時には、ポリマーセメント系調整材や塗装される厚塗りの主材で行なわれることが多い。 段板 階段の段の部分。 中性化 本来モルタルやコンクリートはアルカリ性を帯びているが、空気中の二酸化炭素によって中性化され、内部の鉄筋が腐食しやすい環境になること。 中塗り 塗装は通常複数の工程を経て仕上げられる。下塗り用の塗料を塗ることを下塗り(したぬり),中塗り用の塗料を塗ることを中塗り,上塗り用の塗料を塗ることを上塗り(うわぬり)・トップコートという。下塗り後に,上塗り用の塗料を2回塗る仕様の場合には上塗りの1回目を中塗りとよぶ場合がある。また,仕様によっては下塗りを2回行う場合や中塗りを2回行う場合もある。 柱 屋根・梁・床を支える垂直な部分。 注入補修 ひび割れや浮きなどによって生じた空隙に、樹脂やスラリー状のセメントを注入して補修・改修すること。 丁番 蝶番=ちょうつがいのこと。 朝顔 朝顔養生といって、仮設足場を使用時、落下物に対する保護を目的として設ける斜めにつきだした防護棚。 調色 複数の色を混合して任意の色の塗料を作ること。建築塗装の場合,通常は「白」「黒」「赤錆色」「黄土色」「紺」の5色を混合して作れる色が用いられることが多い。「レモンイエロー」「サーモンピンク」「ワインカラー」「紫」などは,彩度の関係で,前記の5色からでは作れないため,建築塗装業者からすると特殊な色となり,彩度の高い原色が必要となるか,塗料メーカーに特注することになる。缶単位で必要な場合には,塗装職人が調色して作るのではなく,色見本の番号等で塗料メーカーに指定して発注する。塗装工事の価格は白に少量の原色を加えて 追加工事 初期の工事範囲とは別に発注される工事。 坪 土地や建物の面積の単位。1 間平方。曲尺で 6 尺平方。1 坪は約 3.306平方メートル。畳に置き換えると2帖分の広さのこと。 吊り足場 本体から懸垂して架設される足場、橋梁の塗替などに使用される。 低汚染形塗料 雨筋や埃等の汚れが付きにくい塗料。 鉄筋コンクリート コンクリート中に鉄筋を組み入れたもの。引っ張り強度に強い鉄筋と圧縮強度に強いコンクリートで補強を図る。 鉄筋爆裂 コンクリート中の鉄筋が錆びることで体積が膨張して、コンクリートがはがれてしまう現象のこと。 鉄筋露出 コンクリートが中性化すると鉄筋の防食効果が無くなり鉄筋が発錆し、その膨張によりコンクリートが欠落し鉄筋が露出する。 鉄骨鉄筋コンクリート 柱・梁を鉄骨で組み、その周囲に鉄筋コンクリートをかぶせて一体構造にした建築工法。 鉄骨鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリートに鉄骨を併用した高層住宅用工法。 天端 上端の面。 電食 異種の金属の接触や、地中の金属が迷走電流などにより腐食すること。 塗装仕様 塗膜診断の後、適切な塗装システムを提案する。塗り回数、膜厚,塗料の種類等が表形式でまとめられている。 塗装条件 塗装条件的に、一般的塗料は、摂氏5度以下、湿度85%以上では塗装しない。 塗付量、所要量 性能・仕上げを発揮するには最低限必要とする量を塗付量(一般にkg/m2)と言う。これにロス見込み量を上積みした物が所要量(kg/m2)で吹き付け工事で用いる。塗坪m2/缶は施工業者の見積もり目安の為用いり、塗付量は接着剤などで用いる。 塗膜 塗料を塗ることによってできる膜を塗膜とよぶ。 塗膜防水 塗料による防水工法。→シート防水、アスファルト防水。 凍害 コンクリートや塗料が乾燥過程で低温になり、正常に硬化しないこと。建物の壁面に含まれる水分が外気の低温にさらされ、凍結し壁が破壊されること。 唐草 トタン屋根,カラーベストコロニアル屋根の場合は,先端部分の垂直の細いトタン部分。 塔屋 屋上にでた小屋(高架水槽やエレベーター機械室などがある)。 棟 屋根の頂上部。この部分がトタンの場合には「棟包み板金(むねづつみばんきん)」とよぶほか,「笠木(かさぎ)」とよぶこともある。 豆板(=ジャンカ) コンクリートの欠陥を指す言葉で、モルタルや砂の量が少なく、部分的に粗骨材が多く集まった個所。 踏み面 階段の歩く面。 透け 塗装した時、下地を完全に覆い隠せず透けてみえること。→かぶり。 透湿性 塗膜が湿度を透過する性質。 特記仕様書 一般仕様によらず特定の仕様について示した文書。 凸部押さえ 吹付した凸部を押さえ少し平滑にすること。→ヘッドカット。 内部結露 建築物の構造体の内部に生じる結露。表面結露に対して使われる言葉。 難燃材料 建築基準法に定める建築用の部材で初期火災で著しく燃えず、有害ガスを発生せず、大量の煙を発生しない材料(難燃合板・石膏ボード・ビニル壁装材など)。 入り隈 凹んだ隅。→出隅。 濡縁 和室の窓の外側に設けられることが多い台。本来は木製で無塗装であるが,塗装仕上げの場合やアルミやプラスチック製のものもある。 破断箇所 引っ張り試験で剥離した部分。 破風 日本建築で屋根の切髪についている合掌型の装飾板。また、その破風板のついているところ。 剥離 はがれ。 剥離剤 既存塗膜(旧塗膜)を剥がすために溶解・軟化させる薬品。用途によって,多くの種類がある。 白亜化 「チョーキング」ともいう。塗料が劣化により粉化して,手で触ると粉が付く状態。塗装の劣化の目安。 白化(ブラッシング) 塗装後,乾燥中に湿度が高い場合や水がかかった場合に塗膜が白っぽく変色してしまいツヤがなくなる現象。冬の午後2時過ぎに屋根を塗装した場合などに生じる。塗装職人は白化とはいわず,「かぶる」「かぶった」という。 白華(エフロ、エフロレッセンス) コンクリート表面にしみ出して結晶化した白い物質。水酸化カルシウムや硫酸塩などが、ひび割れなどを通じて水に溶け出し、空気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムになり、析出することで生じる。 白色セメント 酸化鉄を少なくした白いセメント。 爆裂 コンクリートのひび割れなどから雨水や二酸化炭素が進入し、鉄筋の腐食により周囲のコンクリートが押し出され、鉄筋が表面に露出する現象。 発泡 泡がでること。 皮すき(スクレーパー) 胴片に焼刃をつけ、ケレンに用いる工具のこと。鋼帯版を曲げて焼刃をつけたものがスクレーパーである。ケレン手工具として使用されている。 被り厚さ(鉄筋の) 鉄筋コンクリートのコンクリート表面から鉄筋の表面までのコンクリート厚さ(かぶり)。通常20〜40㎜である。 非破壊試験 物を破壊せずに、強度や内部の劣化状況などを検査・調査する方法。 鼻かくし 軒先で、たる木の端をかくすために取り付けられた横 板。 表面含水率 コンクリートの含水率のこと。 表面水分計 含水率の測定機器。=ケット式の物が一般的。 不同沈下 建物の基礎の沈下が各位値で異なること。 不燃材料 建築基準法に定める建築用の部材で通常の火災では燃えず、煙を発生しない材(コンクリート・スレート・鉄など)。 不陸 素地が平坦でないこと。 浮き タイルとモルタル、モルタルとコンクリート構造体などの境界面で接着不良に起因して隙間が生じ、部分的に分離した状態。 風化 塗膜が劣化すること。=かなり著しい状態。 複層 下塗り・中塗り・上塗りと組成の異なった塗料を塗り重ねて仕上げた塗膜。 壁式構造 壁の組合わせによる建物の構造。 別途工事 本工事とは別に発注される工事。 変色 色が変わること。 変性シリコン ポリエステル系樹脂にシリコン系反応基を付加させたもの。建築では主にコーキング材に使用される。 変退色 紫外線などの影響で、塗膜の色が薄くなったり、変化すること。 片足場 片側のみの簡単な足場。 片廊下 片側のみに居室を設け、片側は廊下になっている構造。集合住宅の建築様式。 補修 劣化した建築物の部分の性能や機能を、実用上支障のない状態まで回復させること。 抱き 窓や出入り口などの開口部の縦の側面。 抱き足場 一側足場の一種で、布丸太で建地丸太を挟んで二重に取り付けた足場のこと。 飽和湿度 ある温度の空気に最大含まれる水分量。 暴露試験 屋外に試験体を暴し、その変化を調べる実験。 膨潤 物が、水・溶剤・薬品などに浸され、ふくれること。 防火塗料 建物の内部の木材が初期火災で燃えないようにする塗料。 防錆塗料 さび止め塗料。 防水 建物に水が侵入しないようにすること。 防水モルタル 庇・屋上・床などの面にモルタルにエマルションを混合して施工する防水材。 防水材 屋上の防水層に用いられる素材の代表的なものにはアスファルト防水、シート防水、塗膜防水がある。この他にもモルタル防水もある。 防腐剤 木材の防腐、防虫及び防かびを目的とした薬剤。水回りに用いる木材に多く使われる。 本足場 枠組みのある足場。 磨耗 塗膜の擦り減り。 磨耗試験 塗膜の擦り減りの程度を評価する方法。 無機 無機化学または無機化合物の略。一般的にはセメント系をいう。 明度 色の明るさ。 面格子 裏を板張りした格子戸。窓の外の格子部分。 面台 窓などの下の水勾配のある部分。 面調整 一般に塗装下地を塗装に適した状態にすること。 木口 木材の木目に直角な切断面。 木材保護着色塗料 WP(ウッドプロテクション)ステインともいう。表面に塗膜をつくらず,浸透させるタイプの木材専用塗料のこと。防腐防虫効果を有したものと,そうでないものがある。製品としては「キシラデコール」や「オスモ」が有名。 目違い 本来は木材の接合方法。建築の俗語=段差があること。 目止め 塗るものの表面が粗い場合や,木材やALCのように微細な穴がある素材の場合に,その表面を埋めて平滑にすることをいう。 目視 目で見て判断すること。色・艶・パターンなど。 目地 レンガ・ブロック・タイルやボードをはり合わせた時に生じる繋ぎ目。 目潰し すき間をうめること。または塗装の際の目止めを施すこと。 野丁場(のちょうば) まち中の仕事場のことをまち丁場というのに対して、それ以外の大型工事現場のこと。 役物 建築材料で普通成型材でない変形品のこと。 薬品洗浄 特殊な薬品で洗浄すること。マンションの場合は主にタイルの外壁の洗浄に用いられる。 油性コーキング 顔料と油類を混ぜたコーキング材。経時で固くなり性能は良くなく、現在はあまり使用されていない。 有機(ゆうき) 有機化学または有機化合物の略。 有機顔料 有機化合物で独特の発色を示し、水に溶けないもの。 溶剤 塗料を希釈する(薄める)液体のことを「溶剤」という。一般には「シンナー」を指し,各塗料に応じた多くの種類がある。汎用のシンナーで希釈する塗料もあれば,その塗料専用のシンナーが設定されている塗料もあり,組合せを誤るとゼリー状に固まったり,分離したりするなど,トラブルが生じる。 窯業系サイディングボード 主原料としてセメント質原料及び繊維質原料を用いて板状に成形し、養生・硬化させたもので、主として建築物の外装材として用いる。主原料は大きく結合材(セメントなど)、補強材(繊維など)、増量材(シラスバルーンなど)の3つに分かれる。 踊り場 階段の中途の踏み板を広くして、足休めとした所。 養生 施工中の粉塵やミストによる汚れ、キズ防止の為にシートやフィルムなどを用い、保護する作業を指す。 養生期間 養生が終了するまでの時間。 陸屋根 勾配の無い平坦な屋根。 梁 柱と柱の間の横になっている部分、部材。 劣化 建物のいろいろな箇所が年月が経つにつれて傷んでくること。 劣化診断 仕上げや躯体の劣化を把握するため、目視、試験などを行い、劣化の程度を判断する行為。 露出防水 アスファルト防水で押さえ、モルタルを施さないもの。非歩行用。 漏水 雨漏り、水濡れ。雨水が何らかの原因で建物内に浸入すること。 歪 応力により変形すること。 攪拌機 塗料を攪拌する時に使用する機器。→電動・エアー駆動がある。 撥水性 表面に水をはじく性質を与える塗料(シリコン系の塗料など) 斫り 表面を少しずつ砕いて、削りとること。 瑕疵 傷・欠点の意味=瑕疵補修。 褪色 色あせ。塗膜の色が自然環境の影響で変わる。 |